治療法がなくなってしまった場合に選択を余儀なくされる「延命治療」

延命治療がどういう治療なのか大体は知っていても、延命治療の具体的な方法は実際に知る機会が殆どないので知らない人も多いかと思います。

延命治療のやり方としては

  • 人工呼吸器や点滴を使う
  • ペースメーカーを使う
  • 経腸(けいちょう )栄養法
  • 静脈栄養法

の4つが主な方法があります。

今回は、その延命治療の方法について分かりやすく解説していきます。

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延命治療の方法

人工呼吸器や点滴を使う

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恐らく多くの方は、延命治療と聞くと人工呼吸器や点滴を使っての延命を思い浮かべると思います。

 

人工呼吸器は延命の方法としては一般的であり、例え呼吸ができない状態になっても、人為的に呼吸ができるので延命が可能です。

基本的に延命治療においてはこの人工呼吸器を使いつつ、下記の他の方法も併用して行うことが一般的です。

 

しかし、人工呼吸器は付ければ終わりという訳ではなく、1日に何度か痰を取り除く作業が必要になります。

また、人工呼吸器を使用すると声が出せなくなるので、意識のある患者の場合、人工呼吸器を拒否することもできず、死ぬまで耐えがたい苦痛にさらされる恐れもあります。

 

たかが人工呼吸器といってもそれを維持することは簡単なことではないため、実際に行うとなると慎重にならざるを得ません。

 

ペースメーカーを使う

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ペースメーカーは主に、自力で心臓が動かせなくなってしまった患者に使用される装置になります。

血液を送り出すためには心臓を動かす必要があるので、心臓が止まってしまっている場合には延命に必須の装置となります。

 

ただし、呼吸が止まってしまえば心臓も止まってしまうため、自力で呼吸ができない患者の場合は人工呼吸器も併用することになります。

 

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経腸(けいちょう )栄養法

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この延命方法は口から食べ物や飲み物を摂取することができない場合に用いられる方法です。

簡単に言ってしまうと、胃や小腸に直接、流動食や液状になった栄養食を入れて延命する方法です。

 

鼻から細い管を通して栄養を送り込んだり、実際に外科手術をして腹部に管を入れ、直接胃や小腸に送ることもあります。

胃ろう」というのは、その後者の方法のことを指し、直接胃に小さな穴を開けて栄養を送り込みます。

 

想像すれば誰でも辛いということが分かると思いますが、この治療法は患者さんだけでなく、その家族にもかなり抵抗のある治療法と言えます。

ただ、基本的には胃や腸が正常に機能している場合には、この方法が取られることが多いそうです。

 

静脈栄養法

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これは胃や腸の働きが低下してしまい直接、胃や腸に栄養を送ることができない場合に使われる方法です。

「静脈」とあるように、この栄養法は血液に栄養を直接流し込みます。

形としては点滴とほぼ同じです。

 

具体的には、末梢静脈栄養法中心静脈栄養法の2つの方法があり、2つの違いは点滴を行う(カテーテルを入れる部分)です。

末梢の場合には、腕からカテーテルを入れ、中心の場合は鎖骨あたりからカテーテルを入れ、大静脈に通します。

 

この治療を行う期間が2週間以内の短期の場合は、末梢静脈栄養法が、それ以上の長期にわたって必要な場合には中心静脈栄養法が行われることが多いです。

具体的な内容は患者の状態や医師のやり方で異なりますが、基本的に、栄養障害が重い場合は中心静脈栄養法が使われると思っておけば良いです。

 

まとめ:どれが用いられるかは患者の状態次第

このように延命治療の方法にはいくつかの種類があり、患者さんの状態によっても延命の方法は違ってきます。

ただ、患者や見守る家族の人への精神的な負担も大きいために延命治療についてはどうしても慎重にならざるを得ません。

 

その時いきなり判断を迫られてもすぐに判断することはできないので、できる限り生前のうちに延命治療についての意思表示や家族への相談等で万が一の時への準備をしておきましょう。

 

また、どの方法を取るにしても医療費の負担も馬鹿になりません。

延命することが大切であると同時に経済的な問題にも直面します。

延命治療の費用についても解説しておりますので、そちらも合わせて参考にして頂ければと思います。

 

関連:延命治療の医療費はどのぐらいかかるのか?

 

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