近年、深刻化している「介護者の人手不足」の問題。

少子高齢化が急速に進んでいる現在においては、そもそも介護を担う若者の数自体少なく、介護職は人手不足の状態にあります。

 

人手不足によって、高齢者の中には介護が必要なのに受けることができなかったり、介護施設に入れないといった事態も発生しています。

今回は、なぜ介護の担い手が不足しているのか、その原因や問題点について解説していきます。

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介護離職の実態と問題点

そもそも介護を担う人がいない現実

世間で散々言われているように、近年は核家族化や単身者の増加など家族形態が多様化しています。

かつては介護が必要になったとしても、その面倒を見てくれる家族が誰かしらおり、介護度が低い方なら家族の力で十分介護を行うことができました。

 

しかしながら、現代においては介護を行ってくれる家族が少なく、在宅介護は現実的に困難です。

特に、共働き世帯が増加したこともあり日々の仕事が忙しく、子供が親の介護を行う余裕はありません。

 

また、介護施設に関しても人手不足で空きがなく、待機せざるを得ない事態になっています。

介護保険が利用できる特別養護老人ホームについては、平成26年3月の統計で全国に52万人以上の待機者がいることが判明しています。

そのため、「介護施設に入居するのに半年~1年以上待たされる」なんてことも少なくないです。

 

さらに、子供が介護を行うことができない場合や、子供がいない夫婦だと、高齢者が高齢者を介護する老老介護の問題もあります。

少子高齢化なので要介護者が増え、担い手が減少するのは必然とも言える事態ですが、少子高齢化が進めばより深刻化することは明らかです。

 

介護の現場は想像以上に厳しい

実際に介護を経験したことのある方なら分かるかと思いますが、介護職は人間を相手にする以上、苦労やストレスも多いです。

 

入居者との人間関係もありますが、介護職員同士でトラブルになることも多く、人間関係が原因で離職する人は多いです。

そもそも介護職は業務量が非常に多いので、自分のことで手一杯という人も少なくなく、職員同士コミュニケーションが取りづらいのが人間関係を悪化させている原因でもあります。

 

高齢者が増え続け、その担い手も減少すると一人あたりの負担がさらに増加することになります。

離職者が増え、それがさらに離職者を生む負の連鎖も発生しかねません。

 

また、介護職は激務の割に給料が安いということも人手不足の原因と言えます。

介護職の賃金が低い理由」で書いた通り、介護報酬は法律で定められているため、人手不足とは言っても簡単に給料を上げることができないのです。

 

まとめ:原因は明確だが改善が難しい

このように介護の担い手が不足している原因は、相対的に高齢者の数が増えたことや介護の担い手不足、また厳しい介護職の実態が関係しています。

原因は比較的明確にはなっているものの、実際に改善するには法律や職場環境の改善が必要になるため、そう簡単に変えられるものではありません。

 

政府もこの介護離れの問題は十分承知しており、改善の動きは見られますが、まだまだ不十分なのが実態といった感じですね。

 

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