介護を行う際に、必ずと言って良いほど問題になる「仕事との両立」の悩み。

介護は子育てと違って「介護は終わりが見えない」ために、介護が長引けば仕事との両立も難しくなる可能性もあります。

今回は、そのような介護と仕事を両立するための対処法について話していきたいと思います。

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■介護と仕事を両立するためには

現状、仕事をしながらの介護は不可能なのか?

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現在、働く世代の共稼ぎ世帯数は上昇するばかりです。共稼ぎ世帯数の増加は、仕事と介護の両立を難しくします。

共稼ぎ世帯数が増えた背景はさまざまで、まずは女性の社会進出が進んだことがあります。

女性の管理職も珍しくない時代となり、女性で産休や育児休暇などを取得していてもキャリアアップが可能な時代になってきました。

そして終身雇用がもはや当たり前ではなくなったことも原因の一つであり、労働者がいつ解雇されるかわからないという不安を抱えています。

実際に解雇などされなくとも、一度就職したら定年まで働き続けるのが当たり前だった時代は終わり、誰でもリストラの危険性を感じながら働いています。

ですから、どちらかが万が一リストラなどされた場合にもう片方が支えられるよう、お互い正社員でしっかり働いておこうという考え方の夫婦が多くなりました。

育児・教育にお金がかかる時代になったこと、老後の年金支給が金額的に期待できないことなどもあり、現代の働き盛り世代は働く事に貪欲です。

 

そのような共働きの世代に介護は可能でしょうか?

「多忙な日々の中で介護をこなせるかどうか」これは現実的にかなり厳しいものだと思います。

特に、仕事で夫婦そろって責任ある立場にいる場合など、そのストレスは過大でしょう。

しかし、行政もそのような現状を放置している訳ではなく、「介護休暇・介護休業」という制度を設けて何とか介護問題の解決に取り組んでいます。

 

介護休暇・介護休業とは?

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介護休暇・介護休業とは、家族がケガや病気・精神的な疾患などにより介護が必要な状態になった時、介護を行う労働者が取得できる休暇の事です。

厚生労働省が定めている育児・介護休業法では、

  • 介護休暇は一人に対し年間最大5日(複数介護を必要とする人がいる場合は年間最大10日)
  • 介護休業は介護一人あたり最大93日間取得可能

という制度となっています。

この間の給与については、「介護休暇については支給・介護休業については無給」など勤務先により規定が異なります。

もし働きながら介護をするなら、この制度を利用して休みを取り、その休業中は介護に専念するというスタイルになります。

仕事と介護の両立が難しい状況でも、介護問題の解決のカギとなる非常に重要な制度です。

 

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しかし、現状では介護休暇が取れない

そんな、介護の助けとなる介護休暇・休業の制度ですが、この制度を利用するにあたっても大きな課題があります。

それは「介護休暇・休業後に職場復帰ができるかどうか?」という問題です。

 

これは、すでに広く取得されている「育児休暇・育児休業」を見てみるとよく分かります。

これらの休暇を取得するのは女性が多いですが、職場復帰はしたものの以前とは別の部署に配属された・出世コースからは外されるケースが多いです。

まして男性が取得するとなれば、キャリアの問題は必ず起こってくるでしょう。

 

キャリアの問題は、介護休暇・休業の場合でも同じです。

特に、介護の場合には育児と違って終わりが見えないため、いつどんなトラブルが起こるか分かりません。

介護休暇も一人に対し年間最大5日となっていますが、介護は育児よりも長引くケースが殆どなので、この日数では到底不足していると言えます。

つまりは、制度はあっても、その制度を利用する事での「負の影響」が大きすぎるという事です。

 

また、介護休暇・介護休業が終わった後も介護の関係上、時短で働く必要性が出てくる場合もあります。

しかし、勤務先の理解が得られず、長時間労働や残業続きという事になれば働きながらの介護は困難です。

休暇が明けて、それでも介護が必要な状態が継続していれば、休日を介護に充てるという事になります。これでは一週間、働くか介護のどちらかになり休みが全くありません。

特に、介護者の負担が大きすぎてうつ病などを発症するというのもよく聞く話ですから、介護者への負担に関しても配慮する必要があります。

 

介護休暇の制度は「ないよりはマシ」といった現状ですが、この制度だけでは到底解決できません。

介護休暇・休業の取り方、職場の配慮、休暇が終わった後の働く体制など、複数の視点から考える必要があります。

 

まとめ:一人で悩まず、相談することが何よりも重要

このように介護と仕事を両立するための制度があることは間違いないですが、現実問題それらを最大限に活用することは難しいです。

介護と仕事の両立に関しては一人で解決しようとしても上手くいかないので、必ず家族や周りの知人、仕事仲間などに相談して理解を得たいところです。

また、もし家族や周囲に介護のことを打ち明けるのが難しいという場合には、介護の専門家に相談することをオススメします。

 

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