「実の親だが介護したくない事情がある。」「親の介護を行うのは無理かもしれない・・・・。」

介護となると辛く苦しいイメージが根強いために、時に介護をやりたくないと思ってしまうこともあるでしょう。

かといって、介護を行わないと家族を見捨てているかのような罪悪感に囚われてしまうため、これまた難しい問題です。

今回は、そのような介護したくないと感じた時にどうすれば良いか?その対処法について話していきたいと思います。

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■現実問題、介護者側が圧倒的に数不足

介護について、職業として介護職に就く方をもっと支援しようという動きがあります。

これは喜ばしい事ですが、そもそも働き手のいない地方ではどんなに介護職の待遇が良くなっても就業できる人がいません。

働き手が少ないと介護職員一人当たりの負担は相対的に大きくなるため、介護は一層難しくなるでしょう。

今考えられている対策だけでは、解決できない問題もあります。

ちょっと一例をご覧いただきましょう。

■首都圏に住む娘と地方に住む親、そしてその親戚。介護問題はとても深刻

現在娘は独身で首都圏で働いており、その親が地方で一人暮らしをしています。

親のすむ地方は過疎化が進み、若い世代の就職口は極端に少ない場所。

就職するとしても、それこそ介護職くらいしか求人がなく、あとはスーパーやコンビニのレジなどのパート求人が少しある程度。

その地方には親の兄弟も住んでおり、もともと子供がいない夫婦二人の世帯と子供が結婚し別に住んでいるため今は夫婦二人の世帯、全部で3世帯がもうじき介護が必要な年代に差し掛かっています。

首都圏で働く独身の娘に対し、親は将来介護をしてほしいから地元に戻ってこいと言いますが、娘にとっては「戻ったら親戚一同、全部で5人の介護をする事になる」と考え、親の事は心配でありながら戻る事ができません。

地元に戻れば介護以外に仕事がないのも躊躇する一つの理由。

今の仕事にやりがいを感じている事もあり、地元に戻る決心がつきません。

もし地元に戻れば、収入はおそらく今の2/3~半分程度になってしまいます。

親は首都圏への引っ越しを嫌がっており、親戚からはそれとなく地元に戻り自分たちの介護もしてほしいと打診される状態。

このような状態の場合、介護のため地元に引っ越す決心がつきますか?それでも娘が地元に戻り介護をすべきだと言えるでしょうか。

もちろん公的介護制度も利用したとして、それでも親を筆頭に5人の介護を本当にするとしたら、一体何十年かかるか分かりません。

さまざまな事例があると思いますが、このように介護者となった場合の負担が大きすぎるため、介護をしたくないという事情をお持ちの方もたくさんいるのではないでしょうか。

そもそも介護というのは、誰にでも簡単にできるものではありません。

力もいるし忍耐も必要です。

介護者自身の体力も必要でしょう。

介護は義務といいますが、さまざまな事情でどうしても難しい場合もあります。

このような場合には、介護を無理強いしてお互いに嫌な思いをするよりも、介護施設への入所を検討するなどさまざまな方法を考える必要があります。

もちろん介護される側にも、施設に入りたくない事情や身内に面倒を見てほしいという素直な気持ちからの希望もあるでしょう。

それが悪いとは言えませんが、どちらも言い分を譲らないといずれ親子関係が破たんしてしまいます。

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◎介護される側と介護者、双方が話し合うのが一番の対処法

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介護をしてほしいと願う親、介護をしたくないと思っている子、それぞれが心の中で思っているだけでは話は進みません。

大切な問題ですから、話し合いが必要です。

それも、できる限り家族が健康であるうちに行うのが望ましいです。特に、認知症を発症してしまうと、しっかりと納得のいく話し合いができなくなる可能性もあります。

お互いに「介護をしてもらう」「介護はしない」と結論を出して相手に強制するのではなく、話し合って問題を解決する事が大切ですね。

例えばお金の問題は親が費用負担する事で解決するかもしれないし、働きながら介護する事が難しい場合、公的介護の訪問サービスを最大限に利用するなどして仕事との両立を図るなど、お互いに譲れるところを譲らないと解決できません。

また、介護者が一人で頑張るというのも現実的ではありません。

子供世代が何人かいるなら、交代で介護を行うような取り決めが必要です。

介護は育児のように期間限定とは限りません。場合によっては10年以上かかる事もあるでしょう。

介護をされる側は、介護に難色を示す子に対して「わがまま・冷たい」と決めつけない事。

介護する側は、介護を希望する親に対して「頼りすぎ・無理」と突き放さない事。

介護が原因で親子関係が悪化しないよう、お互いを思いやりつつ問題を解決したいものですね。

まとめ:早めの相談と一人で抱え込まないことが重要

介護問題はあなた一人だけの問題ではありません。高齢化が進んだ今では介護は誰にでも起こりうる社会問題です。

このような介護の問題は、早いうちにしっかりと話し合いを行い、なおかつ一人で抱え込まないようにすることが重要と言えます。

家族内での話し合いで十分にまとまらない場合や、何をしたら良いか具体的なイメージがわかない場合には、まず介護の専門家に相談することを強くオススメします。

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