皆さんは「介護離職」という言葉を

聞いたことがあるでしょうか。

 

介護のために仕事を辞めるという

単純な意味ですが、この言葉の

背景には深刻な問題が潜んでいます。

 

今回は、この介護離職について

簡潔に解説していきます。

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介護離職の問題とは?

現在の日本社会において

介護離職者は2012年の調査では

年間10万人以上いるという

データが出ています。

(総務省の就業構造基本調査より

5年に1回調査が行わます。)

 

介護と仕事を両立することは

並大抵のことではなく、特に一人で

介護を行っている場合、介護と仕事の

両立は時間的にも体力的にも

非常に難しいです。

 

厚生労働省の調査によると

介護離職をする年代は30代~50代の

働き盛りの人が最も多いという

統計が出ています。

 

このまま、介護離職によって働き盛りの

優秀な人材が減ってしまえば

やがて国の経済全体にも悪影響を

及ぼす可能性が出てくることもあり

非常に大きな問題となっているのです。

 

介護離職の原因は?

単純に見ても、介護を行ってくれる

若い世代の人口が減っているので

介護を自分一人でやらなくてはならない

状況に追い込まれてしまうのが

一番の原因と言えます。

 

また、近年は高齢者・要介護者が

増えているにもかかわらず

介護施設などでは過酷な労働環境や

割に合わない給料等が原因で

人手不足となっています。

介護離れの原因は何?
その解決には何が必要?

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さらには、老老介護という

人手不足がゆえに、高齢者が

介護を行わなくてはならない事態も

発生しています。

 

そのため、介護サービスをまともに

受けられない、あるいは受けたくても

長期間待たされるなど、結局は

自分一人で介護せざるを得ず、

負担が増加し仕事も辞めざるを得ない

ケースは少なくないのです。

老老介護とは?その問題点はこれ!

 

そして、会社(職場)の雰囲気や

風土等も介護離職の大きな原因と

なっています。

 

特に、働き盛りの30代~50代の人は

会社においても重要なポジションに

就いていることが多いです。

 

それゆえに、介護のために休むことは

他の社員に負担がかかるため

申し訳ないと感じ、なかなか相談できず

一人で抱え込んでしまう人もいます。

 

また、会社側にとってみても

働き盛りの重要なポジションの人が

介護休暇で休んでしまうと、仕事が

回らなくなるので、なかなか休暇を

出せないということも考えられます。

 

これは育児休暇が取りづらいこととも

非常に似ており、介護休暇についても

まだまだ許容されていない

側面が強いです。

 

そのため、休暇を取りたくても取れない

または理解を得られないといった事態に

陥りやすいのです。

 

これらはパタニティハラスメントとも

言われており、育児休暇と並んで

大きな問題となっています。

 

介護離職を改善に必要なのこととは?

介護をするにあたり、最も重要と

言われているのは、一人で抱え込まず

必ず誰かに相談することです。

 

特に、介護は突然やってくることも多く

仕事のことと介護のことが重なり

落ち着いて物事を考える余裕が

ないこともあります。

 

介護離職を考える前に

まず地域包括支援センターなどの

窓口で相談することが重要です。

 

また、会社側も介護への理解を

深める努力が必要となります。

 

いきなり変えることは難しいですが

長期的に見れば、働きやすい職場は

高い評価を受け、社員や会社の

イメージの向上にも繋がります。

 

職場内でも介護のことで気軽に

相談できるなら、仕事との両立も

実現できる可能性は高いです。

 

まとめ

このように介護離職はその本人の

問題だけでなく、介護職の人手不足や

会社の風土など様々な原因が

折り重なって発生しています。

 

介護離職が深刻化すれば

社会全体やその企業にとっても

大きな打撃となることは間違いないです。

 

介護は、自己責任で終わらせず

社会全体で助け合う姿勢が

今後はより一層重要となることでしょう。

少しでも関心を持って頂ければ

幸いです。

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