近年、高齢者の死亡事故の中でも

増加傾向にある「お風呂の入浴事故」

 

入浴は日々の疲れを癒す至福の時ですが

高齢者になると温度間隔が鈍くなるため、

間違った入浴方法を行っていると

死亡事故に繋がる恐れがあります。

 

今回は、そんな入浴事故の原因と

予防策について解説していきます。

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高齢者の入浴事故の原因

入浴事故の原因には大きく分けると

3つの原因があり、

  1. 温度差や水圧の変化による血圧変動
  2. 長時間入浴
  3. 浴室での転倒

の3つです。

以下で順番に見ていきましょう。

 

急激な血圧の変動

急激な温度差による身体への影響は

ヒートショック」と呼ばれており、

ヒートショック自体は持病の有無や

年齢を問わず、誰でも起こりうる

症状とされています。

 

しかし、高齢者の場合は急激な血圧の

変化に弱いため、「脱衣所」と「浴室」の

温度差が大きいと急激に血圧が上昇して

脳梗塞や心筋梗塞、脳出血といった症状を

引き起こす恐れがあります。

 

入浴事故が起こりやすい時期としては

11月~3月にかけての寒い冬の時期です。

 

この冬の時期は脱衣所と浴室との

温度差が大きくなるため、それだけ

身体への負担が大きくなます。

 

また、浴槽から出る際に、勢いよく

立ち上がってしまうと水圧の変化により

脳へ行く血液の量が減るため、めまいや

失神といった意識障害を引き起こす

恐れもあります。

 

長時間入浴

長時間入浴していると、高体温による

意識障害で身動きが取れなくなり、

溺れてしまう可能性があります。

 

浴槽の温度が高い程、体温の上昇も

早くなるため、高齢の方が熱いお湯に

浸かるのは避けましょう。

目安の温度は、最高でも41度以下で

入浴時間も10分以下が目安です。

 

浴室での転倒

意外と軽視されがちな点として

浴室内での転倒も事故やケガに繋がる

恐れがあります。

 

特に、浴室内は湿気や濡れによって

とても滑りやすくなっているため、

ちょっとした不注意が転倒に繋がる

可能性があります。

 

浴槽に入る時や立ち上がる時、脱衣所に

出入りする時は十分注意したいです。

 

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入浴事故を防ぐためにできること

入浴前に浴室と脱衣所を温める

死亡事故の原因は急激な温度変化による

血圧の変動にあるので、入浴前に

浴室と脱衣所を温めておき、温度差を

無くすことが重要です。

 

特に、脱衣場が寒くなる冬の季節には

暖房器具を置いて、脱衣所もしっかりと

温めるようにしましょう。

 

入浴時間とお湯の温度に注意する

浴槽につかっている時間が長くなるほど

意識障害が起こる可能性も高まるので

入浴時間は長くても10分以内にするのが

望ましいです。

 

また、お湯の温度は40度を目安にして

42度以上の熱いお湯につかるのは

避けましょう。

 

浴槽から出る時はゆっくりと

浴槽からすぐに立ち上がってしまうと

急激な水圧の変化により、血圧も大きく

変動してしまいます。

 

めまいや失神によって浴槽内で転倒したり

溺れる危険もあるので、浴槽から出る時は

浴槽の淵や手すりにつかまり、ゆっくりと

立ち上がるようにしましょう。

 

また、家族が手を貸してあげると

より安全に立ち上がることができます。

 

適度に声かけを行う

高齢者がお風呂に入る際には

家族で適度に声をかけたり、

様子をうかがうようにしましょう。

 

「お風呂は熱くないか?」

「大丈夫?」というように何気なく

声をかけて反応をうかがいます。

 

声かけによって、万が一意識障害が

発生しても早期に異常を発見することが

できるため、高齢者の入浴中は

一人にさせないよう十分注意しましょう。

 

銭湯など公衆浴場を利用する

お風呂での死亡事故の殆どは

自宅のお風呂場で発生しています。

これは自宅の浴槽だと人目が行き届かず

発見が遅れてしまうからです。

 

公衆浴場であれば人目が多く、万が一

意識障害や転倒等の異常が起こっても

発見が早いために、死亡事故を

防ぐことができます。

 

自力で入浴できるという方であれば

公衆浴場を利用することも検討してみると

良いでしょう。

 

まとめ:温度差と入浴時間には要注意!

高齢者の入浴事故が起こってしまうのは

温度差による血圧の急激な変化や、

熱いお湯に長時間入浴してしまうことが

原因です。

 

特に、冬の季節は脱衣所との温度差が

大きくなり、入浴事故の危険も高まるので

冬は脱衣所に暖房器具を置くなどして

急激な温度変化を防ぎましょう。

 

お湯の温度も41度以下に設定して、

10分以上浴槽に入らないように

十分注意したいです。また家族による

声かけも忘れないようにしましょう。

以上、参考になれば幸いです。

 

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