一般的に物忘れと言えば老化に伴う自然現象と思われがちですが、物忘れの程度によっては認知症の初期症状である可能性もあります。

そのような物忘れによる認知症やそこに隠された病気を発見するために、近年、物忘れ外来という診療が注目を浴びています。

今回は、そんな物忘れ外来とは何か、その役割や診療方法について分かりやすく解説していきます。

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物忘れ外来とは

物忘れは加齢に伴う物忘れ以外に、認知症の初期症状や記憶障害による物忘れなど、いくつかの種類があり、単に物忘れといってもその原因は異なります。

一般的に物忘れには

  • 加齢による物忘れ
  • 軽度認知障害(加齢と認知症の中間にあたる物忘れ)
  • 認知症による物忘れ

の3つの種類があります。

物忘れ外来は、そのように一見同じに見える「物忘れ」から、物忘れを引き起こしている具体的な原因を探り出し、認知症や記憶障害の早期発見・治療を目的としています。

物忘れの原因が違うと物忘れの症状にも違いがあるため、物忘れ外来の検査や問診でその原因を調べることができます。

 

一般外来との違いと役割

一般外来の場合、目的の多くは「病気を治すこと」にありますが、物忘れ外来の場合は「認知症の早期発見・早期治療」が主な目的となります。

一般的に物忘れの症状が見られても、多くは加齢による自然現象と思われてしまい、すぐに病院へ行こうという気にはなりません。

また、いきなり精神科や心療内科へ連れて行くのも大袈裟だと言って、本人も気が乗らない可能性もあります。

それ故に、一般外来だけでは物忘れによる認知症や異常を見逃してしまう危険がありました。

そのような見落としてしまいがちな「物忘れ」を、気軽に診療・相談するために登場したのがこの「物忘れ外来」なのです。

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物忘れ外来で行われる検査について

物忘れ外来では、認知症や脳の異常を早期に発見するために以下のような検査が行われます。

  • 予備調査・問診
  • 血液検査(生活習慣や身体全般の検査)
  • MRI検査(脳の形を確認する検査)
  • SPEC検査(脳の断面図と血流状態の検査)
  • 精神心理学的検査(口頭の質問による検査)

といった検査です。

初めに問診によって医師が物忘れの状態や程度、現状の生活習慣等を調べていき、その問診の内容に応じてその後の検査内容を決めていきます。

また、検査の結果で認知症の疑いがある場合には、より詳しく検査を行うために再来院が必要になることもあります。

 

物忘れ外来の費用について

一度の物忘れ外来にかかる費用は、おおよそ10,000円~25,000円程度です。

具体的な費用に関しては、実際に受けた検査や保険の1割負担・3割負担でも変わってきますが、大体は1万円~2万円前後です。

予約する際は、実際にかかる諸費用や保険適用の有無についても聞いておくことをオススメします。

 

まとめ:「物忘れ」で心配事があるなら物忘れ外来を

このように物忘れ外来では、身近な物忘れから認知症の検査ができるため、認知症の早期発見・治療において非常に重要な役割を担っています。

今や物忘れで病院へ行くのは大袈裟なことではなく、認知症の早期発見の上でも物忘れの検査は無くてはならないものです。

もし、物忘れのことで気になることや不安なことがある場合には、早めに一度物忘れ外来を受診することをオススメします。

以上、参考になれば幸いです。

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