近年、老後になってから破産してしまう「老後破産」の高齢者が増加傾向にあります。

受け取れる年金が生活費よりも少なかったり、医療費などの出費が大きいなど老後破産してしまう原因は多岐に及びます。

 

また、近年は十分な貯蓄がある人でも破産してしまうケースが出てきており、お金があれば絶対安泰とは言えなくなってきています。

今回は、そんな老後破産の原因について解説していきます。

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老後破産の原因は収入が減ったこと

不況によって収入と貯蓄が少なくなっている

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老後破産の一番の原因としてまず上げられるのは、収入が少ないために、老後への貯蓄が難しくなっていることです。

そもそも近年は不景気と言われ続けており、昔の老人に比べても収入や貯蓄が少なくなっています。

 

また、この影響は定年退職時にもらえる退職金にも影響しています。

例えば、1990年代は大卒の管理・技能職で平均して2500万円であるのに対して、2010年代、及び近年については2000万円を下回り、1900万円までに大きく減少してきています。

中には、退職金制度自体ないこともあります。

 

老後の費用以前に、収入と貯蓄が減っていることは最も大きな原因と言えます。

 

年金の受給額が少ない

老後の生活において年金は非常に重要な要素です。

しかし、国民年金の場合、支給される額は良くても6万ほどであり、これだけでは生活は難しく少しずつ貯蓄を削って補う必要があります。

そのような状況では、貯金が少ないといつかは破産してしまいますよね。

 

この国民年金の額は、元々子世帯と一緒に生活することを前提に決められたものであるため、核家族化等の少子化の影響は考慮されていません。

核家族化によって、老後は家族に助けを求められず、自分たちの収入のみでやり繰りしなくてはならないため、経済的にも厳しい状況に置かれていると言えます。

現状いまの年金制度は、現代の家族形態とは合わなくなってきているのです。

 

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支出が多いことも原因

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ここまで主に、収入のことに関して見てきましたが、支出が増えていることも破産の原因の1つであることは間違いありません。

支出増加の原因には以下のようなことが挙げられます。

 

長生きによる費用の増加

日本人の平均寿命は2016年の段階で、男性はおおよそ80歳、女性は87歳と過去最高の水準となりました。

一昔前の1990年代の平均寿命は男性が75歳ほど女性は80歳ほどであり、ここ数年で平均5歳以上寿命が延びています。

 

近年、医療技術の発達により長生きできるようになりましたが、長生きするためにはそれだけ費用がかかることもまた事実です。

年を取るほど病気やケガのリスクは高まりますし、出費もその分多くなることでしょう。

収入が減っており、十分な年金ももらえない状況の中で、平均寿命が伸びていることを踏まえれば単純に考えても、破産の可能性は高まりつつあると言えます。

 

医療費への出費が大きい

近年は医療技術が発達したこともあり、あらゆる病気に対して治療が受けられるようになりました。

高齢者の場合には「公的保険」や「高額療養費制度」があるために、基本的に自己負担は1割~3割費となっています。

 

しかしながら、高度な治療法や最先端の治療法に対しては公的保険が適応されない高額な医療もあり、それらで治療を受けるとなると、何千万円といった大金が一気になくなってしまいます。

民間の保険を利用する手もありますが、自分に適した保険でないと毎月の保険料も無駄になる恐れがあります。

医療費は老後の出費の大部分を占めると要素でもあるので、しっかりと費用面についての計画を立てる必要があります。

 

認知症による破綻のリスク

認知症の人からお金をだまし取るといった手口の事件を、あなたも一度は聞いたことがあると思います。

認知症になると判断能力や認知力が低下してしまうため、本人の気づかない間にお金を騙し取られて破産に追い込まれるという問題も出てきました。

認知症とは何か?原因や症状は?

 

自分は大丈夫と思っていても詐欺の手口は常に巧妙化しており、想像の斜め上を行く手口でだまし取ろうとする人もいます。

特に、認知症の人を介護している人はこれらの詐欺にも十分注意して財産を守っていきたいところです。

 

まとめ

このように老後に破産してしまう原因には収入、支出のどちらにも問題があり、特に近年は破産に陥りやすい状況になりつつあると言えます。

老後に備えて貯蓄することも確かに大事ですが、それだけで安心しないように気を付けたいです。

年金や医療費についても今後はどうなるか分からないので、できる限り早い段階から老後の生活スタイルについて考えておきましょう。

以上、参考になれば幸いです。

 

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