近年、増加傾向にある老老介護。

老老介護は身体的にも精神的にも非常に厳しい介護であり、介護殺人や孤独死にもつながる大きな社会問題です。

日本人の平均寿命が伸び、さらに少子高齢化の状況なので、老老介護が増えることは誰でも何となく想像できます。

 

具体的には、

  • 核家族化による介護者不足
  • 介護サービスの供給不足
  • 資金不足
  • 在宅サービスへの抵抗
  • 高齢者独特の価値観

といった様々な原因が積み重なって老老介護が問題となっているのです。

今回は、この老老介護の原因について詳しく見ていきます。

スポンサーリンク

老老介護の原因はこれ

介護を担ってくれる人がいない

kakukazokuka

一昔前なら、介護を行うのは子供たちでしたが、今では核家族化や都心部への移住が影響して、必ずしも子供たちが自分の介護を担ってくれるとは言えなくなりました。

 

また、結婚はしていても子供を持っていない夫婦が老老介護になることも考えられます。

 

同居する人がおらず、両親と子供で住む場所が異なる核家族化が一般的になってきたため、必然的に老老介護の割合が増えてきたとも言えます。

 

介護サービスの供給が追い付いていない

kaigosisetuno

少子高齢化の影響で高齢者の数は増加していますが、若い職員の数はそのままなので、介護サービスの供給量は相対的に不足してきます。

 

特別養護老人ホームの入居待ちがその典型的な例とも言えるでしょう。

 

介護保険が利用でき、費用も安いのが特別養護老人ホームの特徴ですが、施設数が少なく、入居の審査も厳しいため、半年から1年以上の入居待ちが一般化しています。

そのため、介護サービスの利用を待っている段階で、やむを得ず老老介護になってしまうことも原因にあります。

 

介護サービスに使えるお金がない

okanehiyou

介護サービスを利用するには、どうしてもお金が必要になります。

 

特別養護老人ホームに入れないなら別の有料老人ホームに入れば良いのでは、と思ってしまいますが、現実的にはそう簡単にはいきません。

特に、有料老人ホームなどは入居金が高額であるため、金銭的に余裕がなければ入居することができないのです。

 

つまり、

「介護施設に入れたいと考える」

でも、金銭的な問題で特別養護老人ホーム以外は厳しい

特養に入居の申し込みをするも入居待ち

やむを得ず老老介護に・・・

といった現象が老老介護の原因にもなっているのです。

 

在宅サービスに抵抗がある

koureisyanayami (1)

介護サービスの中には、ヘルパーが自宅に訪れて介護を代わりに行ってくれるサービスもあります。

在宅サービスが来ている間は介護者はゆっくりと休むことができるため、本来ならば積極的に利用したいところです。

 

しかし、見ず知らずの他人を自宅に入れるのは何をされるか分からないといった警戒心を持っている人は多いです。

とりわけ高齢の方に、新しいことや見ず知らずの人を受け入れるのはそう簡単ではないでしょう。

 

無論、これら在宅介護を利用するにもお金がかかるため、いつもいつも在宅介護に頼ることもできません。

結局、人に頼むぐらいなら自分が面倒を見る、といったことになり、他人に助けを求めず一人で無理をしてしまう危険性があります。

 

高齢者独特の価値観

上記のことと関係がありますが、今の高齢者の傾向として

  • 家族を守るのは自分の役目
  • 他人の力を借りるのは恥
  • 自分でできることは自分でやる

といった考え方を持っている人は比較的多いです。

 

実際、介護を行っている高齢者が他人に介護のことを隠しているケースは多く、他人に恥ずかしい姿を見せられないといった価値観が老老介護の原因にも繋がっています。

なかなか一人では考え方を変えてくれない可能性もあるので、家族との協力が重要になってきます。

 

まとめ

このように老老介護の原因には単純に少子高齢化や平均寿命が伸びたこと以外にも、多くの原因が重なり合って問題となっています。

老老介護を改善することは少子高齢化や核家族化といった今の状況では難しいですが、万が一老老介護となってしまった場合は、一人で抱え込まず、誰かに助けを求めるようにしましょう。

 

介護のことで他人に助けを求めるのは何ら恥ずかしいことではないのです。

 

スポンサーリンク