この記事を見ているということは、あなたは「相続税はおかしい!」と、どこかで思っていることでしょう。

私自身も税のことではいろいろと疑問に思うことは沢山あります。

しかしながら、税金としてお金を取ることには必ず理由があるはずです。

今回は、その疑問を少しでも解消するために、相続税の目的について解説していきます。

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相続税がおかしいと思う理由

まず、単純に相続税がおかしいと思う、その理由についてですが、恐らく

  • なぜ、子のために残してくれた財産に税金がかかるのか?
  • 個人間のやり取りなのになぜ国が介入するのか?
  • 所得税だけでは不十分なのか?
  • そもそも税金の使われ方が納得いかない

この4つが挙げられると思います。

 

私自身も、税については時々おかしいと思うことは多々ありますが、相続税の場合には、赤字で記した子供のために残した財産に税金がかけられることが一番引っかかります。

苦労して財産を築いたのに、税金で持って行かれるのは納得できないというのは、ごく当たり前の感情だと思います。

 

なぜ相続税がかかるのか?相続税の目的について

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そんな納得しずらい相続税ですが、この税制度の目的について見ていきましょう。

相続税が導入されている背景には、「富の再分配」と「格差の固定化を防ぐため」という2つの考え方があるからです。

 

富の再分配

例えば、相続した財産が非常に多い人ならば、その財産を利用してさらに富を得ることもできるでしょう。

しかし、それが行き過ぎてしまうと裕福な人間はずっと裕福で貧乏な人間はずっと貧乏といった、世代をまたいで、格差を固定化してしまう恐れがあります。

 

これは所得税の目的とも似ています。

沢山稼いでいる人から税金を取ることと同じように、財産を多く相続できる人には、多くの課税を行うという訳です。

 

例えば、金持ちの人が持っている全く使っていない土地を売却して、相続税を支払ったとします。

その後、不動産業者がその土地を購入し、家を建て、若い人が住み始めたとしましょう。

 

「使われていなかった土地が再び使われるようになる」それは実質的に富を分配していることになります。

つまり、相続税があるおかげで、富の一部を国民全体に還元することができるのです。

 

格差の固定化を防ぐため

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相続というのは、悪い方向に解釈すると、「何もしていなくてもお金をもらえる」と解釈することもできます。

いわゆる「不労所得」というものであり、ただで財産を手にいられる不労所得は、なるべく課税の対象にするというのが国の考えでもあります。

 

具体的に言うと、資産家に生まれた人は本人が働かなくても、親から相続した財産だけで生活できてしまうので、その財産を受け取った人は勤労意欲がなくなってしまいます。

例えば、宝くじで突然何億といった巨額の金額が当たったら恐らく、「働かなくてもいいや」と誰もが思うと思います。あの感じと似ていますね。

 

そのようにして富を持っている人が働かなくなると、次第に格差が固定化していき、それが今度は富を持っていない人の勤労意欲を奪う事態になってしまいます。

最終的にはその固定化した格差が、犯罪や活力の低下といった大きな社会的混乱を引き起こすことに繋がるのです。

 

親が財産を子供に残したい気持ちを否定することはできませんが、機会の平等(みんなが平等に扱われるべきという観念)も社会の安定には欠かせないことです。

 

税収を少しでも増やすため

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上記2つの目的以外にも実は理由はあり。相続税は税収不足を補う目的に使われている側面もあります。

極端な話、相続税の場合は人が亡くなる都度に税収が発生するので、長期的に見ても安定して税収を集められる税金でもあります。

 

資産を非常に多く持っているという人には大きな税負担となりますが、景気に左右されずに確実に税金を徴収できるという意味でも、相続税は重要な存在と言えます。

 

まとめ:相続税は格差の固定化を防ぐためにある

このように相続税には「富の再分配」と「格差の固定化」を防ぐことの2つが大きな目的となっています。

多少なりともおかしいと思っていてもそれには、社会を安定化させるという大きな理由があるために、相続税を完全に無くすことは難しいでしょう。

 

ただ、相続税に問題がないという訳でもありません。

どちらにしても税金の仕組みを知り、疑問を抱くことは非常に重要なことだと思いますね。

以上、参考になれば幸いです。

 

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